外壁塗装にひび割れを見つけて、
「原因は何!?」「なぜ外壁にひび割れが…?」
といった疑問を持った方は少なくないでしょう。

外壁にひび割れが発生する主な原因は5つあります。
① 外壁の経年劣化
② 車や電車などの振動
③地震
住まいの構造の問題など

外壁塗装に生じるひび割れの多くは、①の経年劣化が原因です。場合によっては、②③④などの原因でひび割れが生じることも。このあたり、本章で詳しく解説いたします。

1.外壁にひび割れが発生する5つの原因

外壁塗装にひび割れが生じる主な原因は、下記の5つです。

原因① 外壁の経年劣化

外壁は時間の経過とともに劣化が進行します。ある程度劣化が進行すると、劣化症状としてひび割れが生じることがあります。

外壁塗装をしてから数年後にひび割れが生じた場合は、経年劣化が原因である可能性が高いです。

 

原因② 車や電車などの振動

車(特に大きなトラックなど)や電車などが通過する時には、少なからず振動が生じます。この振動が地面を伝って住まいにも振動を与え、その結果、外壁塗装にひび割れが生じてしまうことがあります。

大きな道路沿い、線路の近くなどに住まいがある場合には、頻繁に振動を受け続けることになるため、外壁塗装のひび割れが生じやすい傾向にあります。

 

原因③地震

地震による揺れが原因で、外壁塗装がひび割れることもあります。

この場合、表層の外壁塗装だけではなく、外壁材などもひび割れている可能性が高いです。

 

原因⑤ 住まいの構造の問題など

・住まいの構造の問題
住まいを建てている地盤に弱い箇所があるなどの原因で、住まいが傾いてしまうことがあります。それにより外壁塗装にひび割れが生じることがあります。

 

2.外壁塗装のひび割れは放っておいて大丈夫?補修が必要?

外壁塗装のひび割れの進行段階によって、補修が必要かどうかを判断するのが一般的です。
以下、「ひとまず経過観察でもOKなひび割れ」「補修が必要なひび割れ」について具体的にご紹介いたします。

経過観察でもOKなひび割れ

外壁塗装のひび割れが幅0.3mm未満の場合、ひとまず経過観察でも問題ありません。
※幅0.3mm未満のひび割れのことを、「ヘアークラック」と言います。

幅0.3mm未満のひび割れも、いずれは大きなひび割れに進行する可能性もあります。そのため、ひび割れが大きくなっていないか、今後も定期的にチェックをする必要はあります。
もしくは、早めに補修をしてしまうのも一つ。塗装業者に依頼をしても良いですし、幅0.3mm未満のひび割れであれば自身での補修も可能です。

補修が必要なひび割れ

幅0.3mm以上のひび割れ

外壁のひび割れが幅0.3mm以上の場合は、補修を検討しましょう。

ひび割れの問題は、見た目が悪いだけではありません。
ある程度、ひび割れが大きくなると、次第に雨水が浸入します。外壁材に雨水が浸み込めば、外壁材は傷んでいきます。さらに、躯体にまで雨水が浸入してしまうと、雨漏りが起こる可能性が高まるほか、カビやシロアリなどが発生してしまうことも。躯体の腐食が進むと、最悪の場合、早々に住まいの寿命を迎えることにもなりかねません。

ひび割れは放置するほど、進行して幅も広がっていき、ますます雨水が浸入しやすい状態となる可能性大。そのため、現在、ひび割れが幅0.3mm以上の場合は、早めに補修をすることをオススメします。

自身で判断がつかない場合はプロに診てもらいましょう。

「外壁のひび割れ補修が必要かどうか、自身では判断がつかない」という場合は、プロの塗装業者に診てもらうのがオススメです。“自身で誤った判断をして、ひび割れ補修をせずに放置した結果、住まいが大変なことに…”ということもあるため、少しでも疑問や不安がある場合には、ひとまずプロに診てもらうのが良いでしょう。

外壁塗装のひび割れはプロに依頼すべき?費用は?

外壁のひび割れ補修はプロに依頼するのがベスト

幅0.3mm以上のひび割れ補修はプロに依頼をするのがオススメです。

幅0.3mm以上のひび割れとなると、補修方法は、ひび割れの原因や状態、また外壁材の種類によっても変える必要があります。このあたりを見誤って、間違った方法で補修をしてしまうと、
・外壁材を傷めてしまった
・外壁内部の補修が必要だったが、表面のひび割れ補修しかしていなかったために、躯体の腐食が進んでしまった
などの事態を引き起こしてしまう可能性も十分にあります。

そのため、幅0.3mm以上のひび割れについては、プロに依頼をするのが安心です。

※幅0.3mm未満の軽微なひび割れであれば自身での補修も可能です。ただし、ひび割れが地面から手の届かない高所にある場合には、高所作業となるためプロに依頼をしましょう。脚立などの作業等は大変危険なので、絶対にやめてください。

 

ひび割れ補修方法

代表的なひび割れの補修方法をご紹介します。

●フィラーすり込み
ひび割れの表面に、微弾性フィラーと呼ばれる材料をすり込む。

 

●Uカットシーリング処理
ひび割れ箇所をU字にカットし、カットした部分に専用プライマーを塗布、シーリングと呼ばれる材料を充填。さらに樹脂モルタルと呼ばれる材料等で、表面を平滑に仕上げる。

 

◎自身でひび割れを補修する場合
DIY向けの補修材を使用して、ひび割れを補修します。
DIY向けの補修材は、スティック状のセメントをすり込むタイプ、スプレー状のセメントを吹き付けるタイプ、セメントを注入するタイプなどがあります。具体的な補修方法については、各製品の説明書などで確認してください。

 

まとめ

外壁塗装にひび割れが発生する原因は5つあります。
① 外壁塗装の経年劣化
② 車や電車などの振動
③ 地震
④ 住まいの構造の問題など

補修の必要有無は、ひび割れの進行具合で判断するのが一般的です。
幅0.3mm未満の場合、ひとまず経過観察でも問題ありません。外壁塗装のひび割れが幅0.3mm以上の場合は、補修を検討するのが良いでしょう。ひび割れが進行している場合、もしくは外壁材までひび割れている場合は、住まい内部にまで影響が及んでいる可能性もあるため、早々に塗装業者に診てもらってください。

補修の必要有無について自身で判断がつかない場合は、プロの塗装業者に診てもらうのがオススメです!